【ロープレ試験】かかわり行動の具体的な使い方

キャリアコンサルタントとして、相談者との信頼関係を築き、効果的な支援を提供するために、かかわり行動は不可欠なスキルです。キャリコン試験のロープレ試験でも重要なスキルとしてチェックされます。 ここでは、相談者かかわり行動とはどのようなものか?について正しい理解と具体的な使い方をにを解説します。

1. かかわり行動とは

かかわり行動とは、人が他者と良好な関係を築き、維持するために行う行動全般を指します。相手とのコミュニケーションを円滑にし、相互理解を深めるための様々な言動が含まれます。

具体的なかかわり行動の例

➀言語的なかかわり行動

  • 挨拶や声かけ
  • 相手の話を注意深く聞く
  • 相槌や頷きで共感を示す
  • 質問や意見交換をする
  • 褒め言葉や感謝の言葉を伝える

②非言語的なかかわり行動

  • 笑顔やアイコンタクト
  • 相手に体を向ける
  • 適切な距離感を保つ
  • 相手の感情に合わせた表情をする

かかわり行動は、相手に安心感や信頼感を与え、良好な人間関係を築く上で非常に重要です。特に、カウンセリングや教育現場においては、かかわり行動を意識することで、相手との信頼関係を深め、より効果的な支援や教育に繋げることができます。

かかわり行動は、状況や相手によって適切な方法が異なります。相手の性格や状況を考慮しながら、柔軟に対応することが求められます。

2. かかわり行動の要素と具体的な使い方

2.1. 視線の合わせ方

かかわり行動における視線の合わせ方は、相手への関心や注意を示す重要な手段です。

基本的なポイント

  • アイコンタクト: 相手の目を見て話すことは、相手への尊重や誠実さを示す上で大切です。ただし、過度な凝視は威圧感を与える可能性があるため、適度なアイコンタクトを心がけましょう。
  • 視線の動き: 会話中は、相手の目だけでなく、顔全体や体の動きにも視線を配ることで、より自然なコミュニケーションが生まれます。
  • 相手の反応: 相手の表情や視線の動きを観察し、相手がどのように感じているかを察知することも重要です。

場面に応じた視線の配り方

  • 面談中: 相手の目を見て話すことを基本としつつ、凝視するのではなく、適度に視線を外すことで、緊張感を和らげることができます。視線を使って「あなたの話を聴いています」というメッセージが伝わるように意識することが大切です。
  • 聞いている時: 相手の目を見て、相槌を打ちながら聞くことで、相手への関心を示すことができます。
  • 注意:実際の相談を受けている時には、人によっては、アイコンタクトを苦手とする場合もあるので注が必要です。キャリコンの試験の場合、相談者はキャリコン資格のホルダーとなりますので、この心配は不要です。

具体的な使い方

  • 相談者が話し始めたら、穏やかな視線を向け、相づちを打ちながら熱心に聴いていることを示します。
  • 相談者が目をそらしたり、落ち着かない様子を見せたら、視線を外し、圧迫感を与えないように配慮します。
  • オンラインで練習する場合、カメラ見つめることで、アイコンタクトの代わりとします。

注意点相手に合わせることが重要です、ただ、余り目線を合わせない相談者に、ギンギンの目力で相手を見つめるのは逆効果になるので注意してください。

2.2. 身体言語

かかわり行動における身体言語は、相手への関心や共感を示す非言語的な表現です。具体的には、相手の目を見て話を聞く、相手に体を向ける、相槌を打つ、笑顔を見せるなどが挙げられます。これらの行動は、相手に安心感を与え、良好なコミュニケーションを築く上で重要です。

ポイント相談者の動きと調子に合わせて共感を示します。

具体的な使い方

  • 少し前かがみになる姿勢や適度なうなずきで、「あなたの話に関心をもって聴いていますよ」という印象を与えます。
  • 相談者が悲しんでいる場合は、肩を落とすなど、感情に寄り添う姿勢を見せます。
  • 腕組み足を組むなどの防御的な姿勢は避け、オープンな姿勢を心がけます。

注意点: 無意識のうちに、顔や手、姿勢、体全体を使ってさまざまなメッセージを伝えていることを理解しておきましょう。

2.3. 声の調子

かかわり行動の声の調子とは、相手との良好なコミュニケーションを図る上で重要な要素の一つです。具体的には、以下の3つの側面が挙げられます。

声の大きさ

  • 大きすぎると威圧感を与え、小さすぎると聞き取りにくい場合があります。
  • 相手や状況に合わせて適切な声量を調整することが重要です。

声の高さ

  • 高すぎると神経質な印象を与え、低すぎると威圧感を与えることがあります。
  • 相手に安心感を与えるような、落ち着いた声の高さが望ましいです。

声のトーン

  • 相手の話の内容や感情に合わせて、共感や理解を示すトーンで話すことが大切です。
  • 冷たいトーンや批判的なトーンは、相手との関係を損なう可能性があります。

かかわり行動における声の調子の重要性

声の調子は、言葉の内容だけでなく、話し手の感情や意図を伝える上で非常に重要な役割を果たします。相手に安心感や共感を与えるような声の調子で話すことで、より円滑なコミュニケーションを築くことができます。

具体的な使い方

  • 相談者の感情や状況に合わせて、声の高さ、速さ、質を調整します
  • 相談者が興奮している場合は、少しゆっくりとした落ち着いた声で話します
  • 相談者が落ち込んでいる場合は、優しく、温かい声で励まします
  • 相談者が悲しんでいる場合は、落ち着いたトーンで「つらいですね」のように声をかける。
  • 相談者が喜んでいる場合には、明るいトーンで「よかったですね」というように声をかける。

注意点: 声の調子は、言葉によるメッセージを強調したり、弱めたりする効果があります。早口だと追い立てられているように、ゆっくり過ぎると関心を持たれていないように感じられる可能性があるため、注意が必要です。クライエントの様子を観察し、適切な声の調子を心がけましょう。

2.4. 言語的追跡

かかわり行動の言語的追跡とは、カウンセリングにおいて、相手の話を注意深く聞き、その内容を言葉で追いかけることです。具体的には、相手の話の主題を変えずに、話の腰を折らずに、相手のペースに合わせて話を進めていくことを指します。

これにより、相手は「自分の話がきちんと聞いてもらえている」と感じ、安心感や信頼感を得ることができます。また、カウンセラー自身も相手の話をより深く理解し、適切な支援につなげることができます。

言語的追跡は、カウンセリングの基本となる重要なスキルの一つです。

ポイント

かかわり行動の言語的追跡を円滑に行うには、以下のポイントが重要です。

傾聴:相手の話に注意深く耳を傾け、言葉だけでなく、表情や仕草にも意識を向ける。
共感:相手の気持ちに寄り添い、共感する姿勢を示す。
受容:相手の話を頭ごなしに否定せず、どのような内容であっても受け入れる。
明確化:相手の話の中で曖昧な部分や不明瞭な部分があれば、質問をして明確にする。
反復:相手の話を要約したり、別の言葉で言い換えたりして、理解を深める。
促し:相手が話しやすいように、相槌を打ったり、質問を投げかけたりする。

これらのポイントを意識することで、相手との信頼関係を築き、より深いコミュニケーションを促すことができます。

具体的な使い方:

  • うなずきや相談者が話した言葉を繰り返すことで先を促します
  • 相談者の言葉を要約したり、言い換えたりすることで、理解を深めます
  • 質問をする場合は、相談者の話の流れを中断しないように、自然な形で投げかけます

注意点: 話題を変えようとしたり、次に何を話そうかと考えて焦ったりしないことを心がけることが重要です。相談者の話をよく聴いて、話された内容についていくことを心がけましょう。

3. ラポール形成における「かかわり行動」の重要性

かかわり行動は、ラポール形成において非常に重要な役割を果たします。 ラポールとは、相談者とキャリアコンサルタントの間に築かれる信頼関係であり、円滑なコミュニケーションや効果的な支援の基盤となります。 相談者は、キャリアコンサルタントが自分の話を真剣に聴いてくれていると感じることで、安心感を覚え、より深い悩みを打ち明けられるようになります。

4. かかわり行動を使う上での注意点

かかわり行動は、良好な人間関係を築く上で非常に有効な手段ですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。

過剰な使用は逆効果

かかわり行動は、相手に安心感や信頼感を与えるためのものですが、過剰な使用はかえって逆効果になる可能性があります。例えば、過度な相槌や共感は、相手に「わざとらしい」「 manipulative」といった印象を与えてしまうことがあります。あくまでも自然な範囲で、相手のペースに合わせてかかわり行動を示すことが重要です。

表面的なかかわり行動は相手に伝わる

かかわり行動は、表面的なものまねであっても、相手には সহজেই伝わります。心から相手の話に興味を持ち、共感する気持ちがなければ、逆効果になることもあります。かかわり行動を示す際には、常に相手の立場に立ち、相手の気持ちに寄り添うことが大切です。

相手に合わせたかかわり行動を

かかわり行動には、様々な種類があります。どのようなかかわり行動が適切かは、相手の性格や状況によって異なります。例えば、内向的な性格の相手には、静かに耳を傾けることが重要ですし、感情的な相手には、共感的な言葉をかけることが有効です。相手に合わせたかかわり行動を心がけるようにしましょう。

かかわり行動はあくまでも手段

かかわり行動は、あくまでも良好な人間関係を築くための手段です。かかわり行動を示すこと自体が目的になってしまうと、本質を見失ってしまう可能性があります。相手とのコミュニケーションを深め、相互理解を深めることが、かかわり行動の本来の目的であることを忘れないようにしましょう。

これらの注意点を守りながら、かかわり行動を適切に使用することで、より良好な人間関係を築くことができるでしょう。

5. まとめ

かかわり行動は、キャリアコンサルタントにとって必要不可欠なスキルです。 視線の合わせ方、身体言語、声の調子、言語的追跡などの要素を意識的に活用し、相談者との信頼関係を築き、共感的な理解を深めることで、効果的なキャリアコンサルティングを行うことができます。

日々の練習を通して、かかわり行動を自分のものにし、相談者の心に寄り添えるキャリアコンサルタントを目指しましょう!


運営会社

ソーニョプランニング株式会社