自分を知るための、
科学的なアプローチ。
VPI職業興味検査は、アメリカの心理学者ジョン・L・ホランドの理論に基づき開発されました。 160の職業名への興味(好き・嫌い・どちらでもない)を回答するだけで、あなたの深層にある傾向を分析します。
この検査の最大の特徴は、単なる「適職診断」にとどまらない点です。 結果から導き出される6つの興味領域は、あなたのパーソナリティ(人柄)や行動スタイルまでも映し出します。
Interest vs Ability
興味と能力の違い
「好き」「関心がある」「やってみたい」。モチベーションの源泉となるもの。
「できる」「得意」「スキルがある」。VPIでは直接測定しません。
6つの興味領域
ホランドの理論では、人と職業環境を6つのタイプに分類します。
あなたの興味はどのタイプに近いでしょうか?
R
Realistic現実的
機械や道具、動物などを扱う具体的で実践的な活動を好む「モノづくり」タイプ。
Keywords
I
Investigative研究的
現象を観察し、調査・分析することを好む、知的好奇心旺盛な「学者肌」タイプ。
Keywords
A
Artistic芸術的
自由な表現活動を好み、変化や多様性を求めるクリエイティブな「芸術家」タイプ。
Keywords
S
Social社会的
人に教える、治療する、奉仕するなど、対人支援を好む「サポーター」タイプ。
Keywords
E
Enterprising企業的
組織の目標達成のために人を導いたり、企画・経営を行う「リーダー」タイプ。
Keywords
C
Conventional慣習的
定まったルールや手順に従い、データを正確に整理・記録する「実務家」タイプ。
Keywords
8つの活用シナリオ
VPIは学生から社会人まで、人生のあらゆる「岐路」で羅針盤として機能します。
文理選択・学部選び
高校生
成績だけでなく、興味の方向性から学問分野を選択。「理系が得意だが興味は社会的」などのミスマッチを防ぎます。
就活の自己分析
大学生・専門学生
業界・職種の絞り込みに。自分の「興味の軸」を言語化できるため、ESや面接での説得力が増します。
転職の検討
社会人
現職への不満は興味とのズレが原因かも?自分らしく働ける環境を再定義する材料になります。
キャリアチェンジ
方向転換
経験はないが潜在的に興味がある分野を発見。未経験分野への挑戦に根拠を持たせます。
深い自己理解
自己探求
特定の悩みがない場合でも、自分の思考の癖や価値観を知るツールとして有効です。
再就職・復職
ブランクあり
ライフステージの変化で興味も変わります。今の自分が本当に大切にしたい働き方を見つめ直せます。
やりたいことがない
漠然とした不安
「嫌いではない」を知ることからスタート。小さな興味の種を見つけ、行動の一歩にします。
キャリア相談
支援者向け
相談者と支援者の共通言語に。客観的なデータがあることで、対話がより深まります。
結果を見る際の重要な注意点
「好き(興味)」だからといって「できる(能力)」とは限りません。職務経歴や他の適性検査と合わせて総合的に判断しましょう。
結果用紙には多くの数値が並びます。キャリアコンサルタントなどの有資格者と一緒に読み解くことで、より深い気づきが得られます。
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